初めての遺品整理｜やるべきこととスムーズに進めるコツ

大切な家族や親族が亡くなった後、残されたものを整理する「遺品整理」は、心身ともに大きな負担がかかる作業です。
特に「遺品整理が初めて」という場合、何をどのように進めればいいのか、どこまで自分たちでやるべきかなど、不安や疑問が多いでしょう。

そこで本記事では、初めての遺品整理をスムーズに進めるために必要な情報や、やるべきことを具体的に解説していきます。

遺品整理を始める前に知っておきたいこと

遺品整理の定義と目的

まず、遺品整理とは、故人の残した家具・家電から日用品、貴重品、思い出の品までを整理する作業のことを指します。
単なる不用品の処分ではなく、残された遺品に込められた想いをくみ取りながら行う点が大きな特徴です。

初めての遺品整理では「ただ処分するだけでいいのか？」と戸惑うことも多いかもしれません。
しかし、やみくもに捨てるのではなく、形見分けをするもの・残しておくもの・処分するものを丁寧に分別し、故人への敬意を払いつつ、今後の生活をスムーズに続けられるようにすることが大切です。

遺品整理を始めるタイミング

遺品整理を始めるタイミングは人それぞれです。四十九日法要が終わって落ち着いてから始める方が多い一方、住居の契約や諸事情で早めに着手せざるを得ないケースもあります。

一般的には、気持ちの整理がある程度ついてから取り掛かったほうが、故人との思い出を大切にしながら作業を進めやすいと言われています。ただし、期限が決まっている場合は家族や親戚の協力を得ながら、スケジュールを立てて計画的に進める必要があります。

ここまでが遺品整理を始める前に知っておきたい基本的なポイントです。続いては、実際に遺品整理を進めるうえで押さえておきたい具体的な手順について見ていきましょう。

遺品整理の具体的な流れ

初めての遺品整理を円滑に進めるためには、大まかに「準備・計画」「分類・仕分け」「形見分け・貴重品の確認」「処分方法の選定」のステップで取り組むと整理しやすくなります。

それぞれのポイントを押さえておくことで、作業を効率化しつつ、故人の想いを大切にできるでしょう。

事前の準備と計画づくり

まずは、作業日程や人員を確保し、どの部屋から片付けるかを決めます。初めての遺品整理では、やるべきことが多く混乱しがちなので、リストアップして誰がどの部分を担当するのか明確にしておきましょう。

遠方の親戚や兄弟と連携が必要な場合は、早めにスケジュールをすり合わせておくと安心です。

事前に準備するもの

準備物としては、
・大きなゴミ袋
・段ボール
・ガムテープ
・マーカー
・手袋
・マスク
などが基本です。段ボールやゴミ袋は多めに用意しておくと、仕分け作業で不足しにくくなります。

分類と仕分けを徹底する

遺品整理の作業で最も時間がかかるのが、遺品を「残す」「形見分けする」「処分する」に分ける判断です。

初めての遺品整理では、品物一つひとつに故人との思い出が詰まっていて、決断が難しい場面も多いでしょう。

そんなときは、一度「保留」の箱を用意しておくと、後ほど改めて検討できます。仕分け作業が止まらないように工夫しながら進めると効率が上がります。

また、アルバムや手紙など思い入れの強い品については、すぐに結論を出さずにひとまず保管場所を決め、のちに家族でじっくり話し合うと気持ちの負担が軽減されるでしょう。

形見分けの大切さ

遺品整理のなかで特に大切なのが、形見分けです。形見分けは、故人が残した品を家族や親戚、親しい友人などで分かち合うことで、故人を偲ぶ気持ちを共有する意味合いがあります。

高価な品や貴重品などの相続に関わるものは法的な観点も踏まえる必要がありますが、基本的には故人の意向や、思い入れの強い人が引き継ぐかどうかを話し合って決めることが多いです。

形見分けを行うタイミングは、遺品整理の途中で「残すもの」として振り分けておき、整理後に改めて時間を設けるのが一般的です。誰がどの品を引き継ぐかしっかり話し合い、トラブルを避けるためにも「形見分けリスト」を作成するなど、手続きを明確にしておくことをおすすめします。

貴重品の確認と保管

通帳や印鑑、契約書など、貴重品や重要書類は相続や各種手続きに必要になる可能性が高いです。

うっかり処分してしまわないよう、遺品整理を始める前に「貴重品ボックス」や「重要書類ボックス」を用意しておき、見つけ次第まとめて保管するようにすると安全です。

思わぬ場所から大事な書類が出てくることもあるので、焦らず丁寧に確認することが重要です。

不用品の処分や業者選びのポイント

初めての遺品整理では、どうしても膨大な不用品が出ることが多いです。

特に家具や家電製品など大型のものは処分ルールが自治体によって異なるうえ、家電リサイクル法の対象品は粗大ゴミとして出せない場合があります。
早めに処分方法を把握しておくことで、作業がスムーズになります。

不用品の種類ごとの処分方法

一般的に、テレビ・洗濯機・エアコン・冷蔵庫などは家電リサイクル法の対象品であり、粗大ゴミとしては出せません。メーカーや販売店に引き取りを依頼したり、指定の回収業者に回収してもらう必要があります。

一方、家具や小型家電などは自治体の粗大ゴミ受付センターに申し込めば引き取ってもらえることが多いですが、自治体ごとに費用や回収日のルールが異なります。

まだ使える品に関しては、リサイクルショップやフリマアプリなどの活用を検討するのも一案です。

故人の思い出の品を捨てることに抵抗がある場合でも、誰かが再利用してくれるなら気持ちが軽くなることもあります。

ただし、出品や配送の手間がかかるため、全体のスケジュールに余裕がある場合に検討するのがおすすめです。

業者に依頼する際のポイント

初めての遺品整理で荷物が非常に多い、仕事や家庭の事情で時間が取れないなどの場合は、遺品整理業者や不用品回収業者を活用するのも選択肢の一つです。以下のポイントを押さえて業者を選ぶと安心です。

• 料金体系が明確か：見積もり内容や追加料金の有無が不透明だと、後々トラブルの原因になります。
• 実績をチェック：利用者のレビューや口コミを見ることで、サービスの質をある程度把握できます。
• スタッフの対応：問い合わせ時の応対や説明のわかりやすさも、信頼できる業者かどうかを見極めるポイントです。

遺品整理業者の場合、形見分けや貴重品の仕分けなどにも配慮しながら作業を進めてくれることが多いです。
ただし、どんな業者であれ最終的な判断は自分たちで行い、大切な品や思い出の品を納得のいく形で扱うことを忘れないようにしましょう。

リサイクルージェでは経験豊富なスタッフが遺品整理を行っております。
ただ片付けるのではなく、一つ一つ丁寧に扱い、ご遺族様に寄り添った丁寧な遺品整理を心がけております。
粗大ゴミとしては出せないテレビ・洗濯機・エアコン・冷蔵庫も回収可能。
ご相談・お見積り無料です。お気軽にお問い合わせください。

遺品整理をスムーズに進めるコツ

遺品整理は大切な作業である一方、物理的・精神的に負担が大きいのも事実です。特に「初めての遺品整理」では、何から手をつければいいのか分からず戸惑うことも多いでしょう。ここでは、少しでも負担を減らし、スムーズに進めるためのコツをご紹介します。

複数人で協力する

家族や親戚、友人と協力して作業を進めると、一人で抱え込まずに済み、作業効率も上がります。複数人いれば、部屋ごと、品物の種類ごとに役割分担がしやすくなるでしょう。また、それぞれが故人との思い出を共有することで、整理しながら気持ちの面でもサポートし合うことができます。

感情面の負担を軽減する工夫

遺品を手に取るたびに故人との思い出がよみがえり、思わず手が止まってしまうことも少なくありません。
そんなときは無理に急がず、適度に休憩を取ったり、他の作業に切り替えたりするなどペース配分を工夫しましょう。

特に写真や手紙など強い思い入れのある品については、後で家族と一緒にゆっくり見返す機会をつくるのも良い方法です。

まとめ

「初めての遺品整理｜やるべきこととスムーズに進めるコツ」というテーマで、遺品整理の流れや不用品処分の方法、業者選びのポイントから作業をスムーズに進めるコツまで解説してきました。

遺品整理は、肉体的にも精神的にも負担の大きい作業です。
しかし、事前準備をしっかり行い、人員や業者を上手に活用して計画的に進めれば、想像以上にスムーズに終えることも可能です。

特に、初めての遺品整理では「どう進めればいいのか」「何を処分して良いのか」などの不安がつきまといますが、故人の想いを大切にしながら、自分たちの今後の暮らしを見据えて取り組むことが大切です。

悩んだら保留をつくる、複数人で協力する、専門業者を上手に活用するなどの工夫で、作業の負担を減らせます。

遺品整理を通じて故人の人生を振り返り、前向きに歩み出すきっかけとしていただければ幸いです。